シニアのあかり
みなさん、こんにちは!
愛知県一宮市&稲沢市で
自由設計×高性能×低価格な注文住宅を建築している細田建築です(^^)/
10年後のくらしを考えた、今回はシニアのあかりについてご紹介したいと思います。
高齢者の目は、単に視力が衰えるだけでなく、明るさを感じにくくなる。
逆に眩しさに弱くなる。
暗いところへ移動したときに目が慣れるまでの時間がかかる。
といった変化があります。
シニア向けの照明計画として注意するポイントは!
1,明るくする。
特に作業面や読書をするところは、若い頃の倍の照度があると良いです。
作業面の照度 若年層:300~750ルクス
高齢者:600~1500ルクス
2,明かりの色(演色)を調整する。
黄色を強く感じるようになるので、黄色の波長を抑えた器具を使用する。
(色温度が6200ケルビン(昼光色)あると文字がとても読みやすくなるそうです。)
3,眩しさを抑える。
長年紫外線を浴びた目は、タンパク質が固まり反射することで眩しさを感じやすいので、光源が直接目に入らない工夫が必要。
Panasonicのパルミナの温白色はオススメです!
4,部屋ごとの急激な照度変化は避ける。
暗い部屋に入ってから目が慣れることを暗順応といい、年齢とともに暗順応に時間がかかるようになるので、リビングを明るくしたら廊下も同じように明るくして、差を付け過ぎない。
5,夜はあかるくし過ぎない。
眠りが浅くなるので、寝る前や夜中に起きた時に脳が覚醒しない照度に抑える。
6,段差の付近に明かりを設ける。
廊下や階段の昇り始めは段差がはっきり見えるように明るさを確保する。
近頃は、調光可能なLEDや、演色性の高い器具、眩しさを抑えた器具も、安価に手に入る様になってきました。
統計によると、65歳以上の方が住んでいる家庭は50%近くにもなるそうです。
照明器具の寿命は15年から20年ほどなので、30歳で家を建てたとしても50歳までは器具を交換することも無いと思いますので、その頃には視力の衰えを感じ始めている方もいらっしゃるかもしれません。
将来の為にも、シニア向けの対策も考慮して照明計画ができると良いですね。
The author
インテリアコーディネーター
三輪 利江Rie Miwa
私自身3人の息子を持つ母親としての経験を活かして、いつまでも愛着の持てる家づくりと、住む方の物語を込めたデザイン、お客様の生活の質を向上させる住空間を目指しています。お客様と共に笑顔あふれる家づくりのお手伝いをさせていただきます。お気軽にご相談ください。